就職前、大学生の内に○○資格を取るべきかという疑問は就活の話題でよく見かけます。
SNSなどを見ていると同様の疑問をE資格についても抱く方がいるようです。
この話題についての筆者の回答としては、志望職種と研究内容次第という形になります。
志望職種と専攻内容が後述する条件に当てはまる方は、大学生の内にE資格を取得しておくべきでしょう。
条件とは何か、その理由は何か、詳細については本文を御覧下さい。
未経験からAIエンジニアを目指すなら欲しい
早速ですが、結論を申し上げましょう。
大学生でE資格を取得すべきケースとは、未経験からAIエンジニアへの就職を目指す場合です。
より具体的には、以下の条件の両方に合致する場合になります。
- 新卒からAIエンジニアへの就職を目指している
- 研究がAI関連( 機械学習など )ではない
その理由について、詳しく説明します。
大学での研究は事業部配属にも影響する
新卒での就職の話をしましょう。
新卒からAIエンジニアになる道としては、AI関連の事業を行う企業にエンジニアとして就職、当該事業を行う事業部に配属されるルートがメジャーです。
配属先は本人の希望や新人研修での成績など、様々な要素で決まります。
その中でも最も重視されるのは事業部への適性の有無です。
そして、事業部への適性については、対象の事業部に関連する分野の研究を経験している人材が評価されやすい傾向にあります。
筆者自身、現在の会社ではAI関連の事業部に所属していますが、周りのAIエンジニアは大学時代にAI系の研究をしていた人が大半です
新卒からAIエンジニアになるなら、AI関連の研究をしている方が有利ということです。
配属の枠が限られていることを考えるとAIエンジニアを目指す学生は可能な限りAI関連の研究テーマを選択しておくべきでしょう。
AI関連の研究が出来ない場合は?
ただ、それではAI関連の研究が出来そうにない学生はどうすればよいのでしょうか。
AI関連の研究室の配属枠が少ない、そもそも所属する学部・学科がAIと関係が無いなど、研究自体が出来ないケースは珍しくありません
普通に考えれば個人的にAI関連の勉強をして、そのことを就職時に会社へアピールするなどの案が思いつくでしょう。
それ自体は決して間違いではありません。
しかし、大学時代に研究を経験している他の人材と限られた事業部配属の枠を争うことを考えるとただ勉強するだけでは少し弱いです。
研究の経験がある人材であれば、卒論に書ける程度の成果を得ていることから一定以上の能力があるだろうとの推測ができます。
一方、個人的に勉強しただけの人材はそのような能力の裏付けがありません。
そのため、会社側からアピールを信用されづらく、結果として研究経験がある他の人材に負けてしまいます。
何らかの理由で研究が出来ない学生は個人の勉強だけでなく、自分の能力を裏付ける成果が必要になるのです。
AI系の資格を取ろう
AIに関する自分の能力を裏付ける成果とは、具体的に何でしょうか。
データ分析のコンペで上位入賞するなど、候補はいくつかありますが、実現性を考慮すると最も現実的なのはAI関連の資格を取ることです。
特にE資格はAI系の資格の中でも最難関の部類に入るため、これを取得できれば能力の裏付けとして申し分ない成果になります。
実際、筆者の所属する会社では、E資格に合格した人は難関資格保持者として大きなプラス評価と報奨金が得られ、表彰もされます
E資格は現在のAI技術の主流であるディープラーニングの網羅的な知識と実装スキルが問われる試験であり、これに合格するには大学での研究と同等かそれ以上の努力が必要です。
決して楽な道ではありませんが、能力開発の手段としても能力の裏付けを得る手段としても非常に優れているため、未経験からAIエンジニアを目指す人はE資格の取得を検討してみて下さい。
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E資格の受験準備のやり方については、過去の記事(以下参照)で解説しています。
E資格の受験に興味を持った方は、是非参考にしてみて下さい。
E資格の試験対策はいつから始める?研修の受講は何ヶ月前から?【 結論:3~4ヶ月前 】