資格関連の話題に E資格、G検定ではどちらが難易度は高いか? というものがあります。
どちらの資格を先に取得しようか迷っている人がこの疑問を抱きやすいようです。
様々な意見があるとは思いますが、一般的には E資格の方が難易度は高い と言われています。
ちなみに筆者自身も同じ意見です。
筆者は両方の試験を受験(合格)しましたが、E資格の方が試験の難易度は高いと感じました。
それは何故か?詳細な理由については本記事の中で解説しましょう。
E資格の方が難易度は高い
E資格とG検定では、E資格の方が合格の難易度は高いというのが一般的な意見です。
その理由はいくつかありますが、主な要因としては以下が挙げられます。
- プログラミングスキルが必須
- 受験資格の規定が厳格
それぞれ順に解説しましょう。
プログラミングスキルが必須
E資格とG検定の相違点の一つに試験でのプログラミング問題の有無が挙げられます。
以下にE資格とG検定の試験の概要をまとめました。
出題形式の項目に注目してみて下さい。
- E資格
受験対象:AI領域のエンジニアが対象
試験範囲:ディープラーニング分野限定
出題形式:選択式の知識問題、プログラミングによる実装問題 - G検定
受験対象:コンサルタントなど、AIと関係するビジネスパーソン
試験範囲:AI領域全般
出題形式:選択式の知識問題
E資格の試験では、知識問題だけでなく プログラミング問題も出題 されます。
基本的に知識問題は暗記を頑張れば解けるようになりますが、プログラミング問題はプログラムの構文を暗記すれば解けるようなものではありません。
プログラムの構文を組み合わせて 意図する処理を実現できる位の慣れが必要 になります。
E資格合格には、一定以上のプログラミングスキルが必要になるのです。
当然、プログラミングスキルを身に着けるには、決して短くない期間の訓練が必要になります
プログラミングスキルが求められるE資格と求められないG検定では、E資格の方が難易度が高いというのは自然な見方でしょう。
受験資格の規定が厳格
受験資格についてのルールが厳しいこともE資格の難易度が高い理由の一つです。
E資格の受験資格を得るには、JDLAが認定する研修プログラムを修了 しなければなりません。
研修は一般的に3ヶ月程度の研修期間になるケースが多く、受験のためには試験の数ヶ月前から研修の受講を開始する必要があります
そして、研修はただ講義を聞いていれば良いものではありません。
課題や試験がいくつも用意されており、それらをすべてクリアしてようやく受験資格を取得することができます。
E資格は受験資格を得ること自体が難しいのです。
一方、G検定にはこのような受験資格の制限がありません。
誰でも試験を受けることができます。
このことからも両資格の難易度の差が分かるはずです。
E資格よりもG検定を先に取得すべき?
E資格とG検定では、E資格の方が難易度が高いと説明しました。
これまでの内容に目を通して、両方の資格を取得するなら、E資格よりも難易度の低いG検定を先に取得すべき?と考える方もいると思います。
この疑問についての筆者なりの回答もついでに書いておきましょう。
好きな方を先に受けてOK
これまで散々と各資格の難易度について書いてきましたが、資格を取得する順番を決める際に、難易度の違いを気にする必要はあまりありません。
前述の通り、E資格、G検定は試験範囲も出題形式も完全に異なります。
それぞれの試験で求められる知識は明確に異なるため、「この順番で資格を取る方が楽」というようなことは、全くないとは言いませんが、ほぼありません。
自分の興味がある方の資格を先に取得するので全く問題ないです。
勿論、より簡単な方を先に受けたいということであれば、まずはG検定を受験するのが良いでしょう
資格の難易度については、あくまでも要素の一つ、判断材料の一つと考えて下さい。