Fortnite

「Epic Games vs Apple」の経緯まとめ


最近、大人気ゲームFortnite(フォートナイト)の開発元であるEpic GamesがAppleに対して訴訟を起こすという出来事がありました。

僕自身、Fortniteが好きで普段からプレイしており、この問題には非常に関心があるため、これまでの経緯をまとめてみようと思います。

「Epic Games vs Apple」訴訟の概要

この問題の中心にあるのはEpic Gamesが開発したゲームアプリ「Fortnite」の存在です。

Fortniteは2017年にリリースされた人気のシューティングゲームであり、Nintendo Switchなどの家庭用ゲーム機だけでなくスマホ(iPhone、Android)にも対応しています。

iOS版FortniteはApp Storeを経由して配信されており、Epic GamesとAppleは「ゲームの開発元とプラットフォーマー」という関係にありました。

ゲームアプリの決済システムを巡り衝突

2020年8月、Epic GamesはFortniteのゲーム内課金に独自の決済システムを導入します。

通常、App Storeで配信されるゲームに課金する際、料金の内30%は手数料としてAppleに渡ることになっていますが、この決済システムはApp Storeを経由せず、Epic Gamesへ直接料金が支払われる仕組みになっていました。

Appleはこの決済システムがApp Storeの利用規約に違反するとして、Epic Gamesに以下の対応を取ります。

  • App StoreからiOS版Fortniteを削除
  • Epic GamesのiOS向け開発者アカウント停止

これを受け、Epic GamesはAppleに対して訴訟を起こし、Appleもまたこれに反訴するという泥沼の展開に突入していきました。

時系列

ちなみに「Epic Games vs Apple」訴訟の時系列は以下の通りです。

2018年3月30日App Store上でFortnite(iOS版)の配信を開始
2020年8月13日Epic Gamesに直接課金できる決済システムがFortniteに実装される
前述の決済システムの実装から数時間後、規約違反を理由にFortniteがApp Storeから削除される
2020年8月14日Epic GamesがAppleに対して独占禁止法違反を理由に訴訟を起こす
2020年8月18日AppleがEpic Gamesに対してiOS向けの開発者アカウントへのアクセス終了を通達する
2020年8月23日Epic GamesがAppleに対して開発アカウントへのアクセス継続を求める
2020年8月24日裁判所がEpic Gamesの開発者アカウント継続を認める
2020年8月28日AppleがEpic GamesのApp Store用アカウントを停止する
2020年9月04日Epic Gamesが裁判所に対してApp StoreのFortnite削除とApp Store用アカウント停止の差し止めを申し立てる
2020年9月08日AppleがEpic Gamesに対して独自の決済システムの除去と損害賠償を求める訴訟を起こす

かなり短期間の内に目まぐるしい展開を見せています。

Epic GamesとApple、それぞれの主張

本訴訟において、Epic Games側の要求は下記の一点のみです。

  • AppleによるiOSデバイス市場独占の解消

これに対し、反訴したApple側の要求をまとめると以下のようになります。

  • 全てのゲームから独自の決済システムを削除する
  • 独自の決済システムによって得た利益を回収するための損害賠償

「Epic Games vs Apple」訴訟の影響

ここでは、「Epic Games vs Apple」訴訟が周囲にどのような影響を与えたのかについて簡単に紹介します。

iOS版では新シーズンのプレイが不可能に

Epic Gamesに対するAppleの制裁によりiOS版のFortniteはApp Storeから削除されてしまったため、現状、新規ダウンロードは不可能です。

また、iOS向け開発者アカウントも停止されており、既にデバイスにインストールされているiOS版Fortniteのアップデートもできない(※プレイ自体は可能)状況にあります。

つまり、iOSデバイスでは最新環境のFortniteをプレイできない状況になってしまいました。

Epic Gamesを支持する企業も

FacebookやSpotifyなど、App Storeを通してアプリを配信する企業がEpic Games側の主張を支持する動きが見られています。

このことからAppleがiOSデバイス市場を独占していると考え、それを問題視する企業が多数存在していることが明らかになりました。

ちなみにEpic GamesがAppleによる市場の独占を主張する根拠としては以下の項目が挙げられます。

  • 他社による独自のアプリストア立ち上げを阻止している
  • 他社による独自の決済システムの提供を阻止している
  • App Storeの手数料を不当に高く設定している

今後、どのような展開になるのかはわかりませんが、何か進展があればその都度この記事も更新していくつもりです。